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​神変自源流について

歴史
 神変自源流は1816年頃、薩摩国において上野種左衛門教宜によって創始されたといわれています。上野家は江戸初期より代々疋田新陰流を家伝とし、上野新陰流としておりましたが、教宜の代で天眞正自源流の皆伝位を得ました。
 幕末の動乱に接し、武士たちの堕落を前にした教宜は、己の学んだ二つの流派を組み合わせ、また独習による精神修養を重視し、居合の流派として神変自源流を創始しました。
 以来、代々上野家の家伝とされておりましたが、平成31年1月に細沼種左衛門孝宗に6世宗家が引き継がれました。現在では宗家直轄の当道場のほかは公式には稽古されていない貴重な流派です。
特徴

 流派の特徴としては、自源流と新陰流のミックスであるという点があります。とはいえ、中心となるものは自源流であるため、その技は「神速」が求められます。

 それでいて新陰流を仮想敵としたような、バリエーション豊かな想定をもつ形が多数あり、源流である天眞正自源流と一線を画すものとなっています。

 また、流祖が念頭においた、当時流行の居合術から得たのか、複数の座業がある点も指摘できます。

 最後に、残心に見られる「血流し」(右画像)と呼ばれる動作も特徴です。切っ先を下に垂らしたこの姿勢は、他流派にはあまり見られない独特のものといえます。

 

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技について
 神変自源流は、初伝・中伝・奥伝・皆伝の全四つのカテゴリに分かれ、全部で三十三の形を有しています。稽古者は適宜自身の習熟度にあわせ、これらを学んでいきますが、熟達すると様々な応用変化をそこに加味し、無限に変化させていくことを学びます。
​神変自源流六世 細沼種左衛門孝宗
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​先代よりの継承を証明する書付
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